昔の本を読んでいると著者がどのような経験をしたのか、そのことについてどのような感想を持ったのか、自分以外の人間的がそのことについてどのような意見を持っているのかというようなことがとても深く書かれている気がする。なんとなくだけど。現代は調べる、ということがより簡単で軽くなって、そのことはとても良いことだけどその知識の深みというものが失せてしまったのだと思う。ある分野で一線に立って作業している人、その分野の要点をまとめあげた名著を自分の知識にしてる人。どちらがより信頼できて深みがあるかといえば前者なのだろうけども世の中が求めてるのは後者らしい。時間をかけるということが苦手になった、要領のよくない回答は求められなくなった、つまり効率性や損得の基準で考える人が多くなったんじゃないかなあ。