自分は「悪者」になるのが苦手だ。
人から何かを頼まれたとき、「めんどくさいな」と思ってもなかなか断れないし、人に何かを頼むのも基本的に躊躇する。あと、面と向かって人に何かを注意したり、自分の希望や思っていることを伝えるのも苦手。嫌われるのが嫌なのだ。
どちらかといえば、断ることのほうがまだやりやすい(ただ、そもそも、人からに何かを頼まれたり、頼られることは嫌いではない)。あと、人に何かを頼むのも、大したことではないことについては、まあできなくもない。慣れと訓練。
一番苦手なのは、自分を好きと言ってくれる人、付き合っている人を振ることだ。特に一度きちんと付き合った人と別れるにあたっては、恐ろしいほどのエネルギーがいる。こればかりは慣れようがない。振られる方がずっと楽。いまだに振った時の方がダメージが残っていて、たまに思い出してはへこむ。
最悪なのは、嫌われるのが嫌なばかりに、結論はわかっているのにずるずると行動を先延ばしにすることで、これで手痛い失敗をしたこともある。思い出すとふとんの中で叫びたくなる。