2020-07-01

近所の沖縄料理

近所に沖縄料理屋があって、入ったことはないんだけどなんとなく意識してたんですよ。

カウンター10席くらいしかないように見える小さい店で、常に人はいるっぽいんだけどなんだか常連ばっかりみたいに思えて気がひける。でもフリー素材みたいな絵柄の豚が笑ってる看板は気が抜けた感じで可愛いし、家から近いし、沖縄料理には興味がある。

いつか行きたいなあ、しかしいつ行けばいいんだろうな、…と思ってる間にコロナ禍がきて、外食しづらくなった。でもその沖縄料理屋もテイクアウトをやってるみたいで、相変わらず入りづらくはあるんだけど随分ハードルが下がった気がしていた。これなら近々いけるぞ、沖縄そばなるものを食ってやろう、と思ってたんですよね。

 

この前そこを通りかかったら、シャッターが降りた店があった。看板がかかっていたはずのところには何かを剥がした跡がのこるのみ、温かい雰囲気はかけらも残ってない。

潰れてしまったのか…と思うと、行ったこともないのに何故か馴染みの店が無くなったような感じがして、すごく悲しかったんだよな。

いつか行こう、と思って写真を撮っといたテイクアウトメニューを見返すと、手書きで貼り出されたわりと魅力的な料理が並んでいる。おれがビビってないでこれを食ってれば少しは違ったのかもしれないな、と思って罪悪感めいたものも感じた。

失くしてわかる大切さってよく言うけど、ホントなんだなあ…

 

…と思ってたんですが、この前そこを通ったら普通にやってた。シャッターが降りてたのは二軒くらい隣の違う店で、そこは多分数年前からそうだった。テイクアウト以外の通常営業も再開したみたいで、気の抜けた看板の下で何人かが飲み食いしているいつもの光景がそこにあった。

たいして思い入れもないのにちょっと泣きそうになってしまうと同時に、おれの目節穴すぎんか?と悲しくもなったのでした。〜完〜

本当に潰れる前に沖縄そば食うぞ!

  • 彼のレビューにより、「沖縄そば」が 『三大がっかり名物』 にチャートイン!する日も近い

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