PC。このアルファベット二文字から受ける印象はしばらくPCエンジンのみだった。そのうちにパソコンが世に広まり、いつの間にかPCと見ればパソコンをイメージするようになっていた。PCを見てももうPCエンジンのことは思い出さなくなっていた。PCとはパソコンを意味する、そんな世界がずっと続くと思った。
しかし今PCと見れば、ポリティカル・コレクト(ネス)のことを言っているかもしれない、その可能性を思う機会が増えてきた。もちろんパソコンを意味する文章も今もある。前後の文脈は見なければ本当のところはわからない。でもいつかそのうち、PCと書かれているのを見てもパソコンをイメージしなくなる日がやってくるのだろう。かつてのPCエンジンがそうだったように。
PCエンジンのPCはパーソナルコンピューター(パソコン)の略称だから一貫している。 よってポリティカル・コレクト(ネス)がその覇権を握ることはない。