今年でもう31歳になる。自分でもやばいと思ってるんだけど、子供の頃からの癖で、どうしてもうんこしてるときに右手と左手が戦ってしまう。
どう戦うかというと、トイレットペーパーを適当にちぎって、棒状に丸めたものを二つ作り、それを刀と見立てて、それぞれ右手と左手の親指、人差し指、中指で持つ。
そして戦いが始まる。
レディ、ファイ!
キン、キ、キンッ!
このわずかな瞬間にお互いの力量を察してどちらも動けなくなる。不用意に動くとやられるからだ。
そしてどちらかがわずかに動いた瞬間、お互い後方に跳び、距離を取る。
意を決して大きく飛び上がった右手は左手の頭上から体ごと全力で刀を振り下ろす。
間一髪のところで左手は右後方に下がりつつ防御の構えでうまくいなす。
左手が反撃に出る。
右手の着地後の隙をついて一気に攻めようというのだ。
だが右手も百戦錬磨の手練れ。着地後の硬直を狙われることは百も承知だ。
右手は突きを入れてくる左手に対して蹴りで応戦する。蹴りは手首をひねって小指でいれる。
虚をつかれた左手は畳み掛けることを躊躇して一旦間合いを取る。というのも小指の風圧が半端ないからだ。
キン、キン、キン
おざなりともいえるような、相手の出方を見た、奥の手を隠した様子見の攻撃と防御がはじまって、なかなか勝負はつかない。
というわけで、幼稚園のころから戦ってるのにまだ勝敗がつかない。
死ぬまでにはなんとかしたい。
似たようなこと小学生くらいまでやってた ペーパーちぎって紙縒りを作るときに下半分はそのままにして人形に見立ててストーリー作ってた 内容は多分毎回違って 今となっては全...