2012-05-09

ACCM魔法をかける仕草」が嫌い

ACCMで、「押しボタン信号で止められて腹が立った男に対して、車を止めた子供が深々と礼をした。それを見て男は怒りを収めた。」という話が流されている。

http://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/01/index.html

TVCMでは車の男のほうは「疲れていた」という理由が述べられているが、ラジオCMで放送されていたころには、この理由はなかった(と思う)。

まりこのCMは、車の男は「押しボタン信号が赤になったから」という傲慢な理由で腹を立てた。それに対して車を止めた子供が「自分が渡るために信号を赤にしてしまってすみませんでした」と言わんばかりに深々と礼をする。そうした「謝罪」があったことで車の男は怒りを静めた、というだけのことを伝えているのだ。

このCMは何を伝えたいのだ?

「押しボタン信号を赤にすることは人を怒らせる」から「赤にしたら運転手に謝罪しましょう」というマナーを伝えたいのか? それが「マナーであると教えられた子供は、のちに自分が運転手になったときに、信号を赤にしといて礼をしなかった子供に腹をたてるようになるのではないか? このCMは、そうした大人を量産する効果があるのではないか? だとしたら、このCMは全くの逆効果なんではないか

あのCMを見るたびに腹が立つ。誰かに「謝罪」してほしい。

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