誰かに甘えるということができない。
なぜだか分からない。自分で自分の面倒を見て、周りの人の面倒を見て、それについて愚痴も泣き言も言わない。
ずっとそうやって生きてきた。一人のときも、結婚しているときも。
苦労は感じなかった。
生活をしていく上で経済的、体力的には誰も必要としなかった。
離婚する時、元妻に「もっと甘えてほしい。」と言われたが、ピンとこなかったのに。
でも、誰かの前でそれを表現できない。表現しないから理解してもらえない。
強い自分、頼られる自分、寛大な自分、温和な自分でいてしまう。
弱い自分、頼りたい自分、我侭な自分、甘えたい自分を隠してしまう。
今、また同じことをしようとしている。
彼女に泣いて見せればいいのか。
我侭を言えばいいのか。
無理にでも一緒にいてほしいと言えばいいのか。
それで彼女は振り向いてくれるのか。嫌われるんじゃないのか。
強さ弱さってなんなんだ。一緒に生きる、頼り頼られるってなんなんだ。
一人で生きられるなんて素敵じゃないか。 次は天然な人を奥さんにするといいよ。