2010-03-16

他国の食文化に口出すな!『ザ・コーヴ』 の波紋 「アンカー」より

ttp://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid798.html#sequel

倫理捕鯨の問題に対する山本の分析は明快だった。

アングロ・サクソン民族は自らを地球最上位に据える。次に彼等以外の白人がくる。その次には彼等が自分たちと同じ権利を認めたい動物ランクされる。類人猿、犬、鯨類であろう。その下に有色人種を置く。日本人が1ランク上位の鯨類に手をかけることは倫理に反する、ということになる」

〈中略。以下、1978年6月ロンドンにおけるIWC年次会議での出来事〉

会議の最終日の6月30日午後、会場のマウントロイヤルホテル反捕鯨団体活動家約30人が乱入会議場の中央のスペースに座り込んで集会を開いた。

日本ロシアなどの捕鯨国に対して弾劾文を読み上げ、それに対してもっとも反捕鯨の行動をとったフランスに表彰状を手渡す。集会が終了して退場する際に、信じられないことが起こった。反捕鯨団体メンバーたちが、瓶につめて持っていた赤い染料水を日本代表団に向かって振りかけたのである。

「マーダー(クジラ殺し)」「バーバーリアン(野蛮人め)!」「これはオマエたちが殺したクジラの血だ!」

こんな罵声とともに振ってきた赤い水は日本代表団員の頭、肩、膝に、あたかも本物の血痕のように染み付いた。

日本経済新聞社論説委員長を務めたこともある、当時社会評論家の故大和勇三はオブザーバーとして取材をかねて会場にいたが、帰国後、講演のたびに次のように語っていた。

「彼らはロシアノルウェーアイスランドスペインなどの白人捕鯨国の席には目もくれず、唯一の有色捕鯨国である日本代表団にだけ向かって赤い水をぶっかけた。人種差別に他ならない。アメリカ第二次大戦中、日系人だけを収容所に入れ、原爆を交戦国の中でイタリアドイツではなく日本に落としたのと通ずるところがある」

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