2009-11-28

姉と妹の話。

あるところに2人の姉妹がいました。

あるとき姉は地元の役所に勤める公務員と知り合い結婚することになりました。

そう年の離れていない妹は焦りました。

実家を出て数年、東京一人暮らしをしていた妹は

合コン適当な男を見繕うと結婚まで持ち込みました。

1年後、姉と妹のおなかには子供がいました。

数ヶ月違いで生まれた子供たち。

姉と妹は競うように子供を飾り立て、自慢し合いました。

数年後姉がまた妊娠しました。

妹もまた後を追うように妊娠しました。

今度はどちらも女の子が生まれました。

また二人は女児向けの高級ブランドの服を買い、

娘たちを飾り立てました。

ものごころがついた頃には英語バレエピアノなど、

一週間びっしりと習い事スケジュールが詰め込まれるようになりました。

しかし妹夫婦家計は切迫していました。

地方公務員の夫を持つ専業主婦の姉と同じような暮らしや子供習い事

東京でするには、一般サラリーマンの夫の収入では決して楽ではありません。

妹は出産後辞めていた職場に復帰しフルタイムで働くようになりました。

そうして、妹夫婦は諍いが耐えなくなります。

あるときついに妹は夫に言ってはならない一言を告げてしまいました。

お姉ちゃんの旦那ほど稼げていないくせに!」

妹の夫は翌日、黙って出て行きました。机に離婚届の用紙を置いて。

ここから妹の孤軍奮闘がはじまります。

しかし、奮闘していると思っているのは妹だけでした。

突然父親を失った二人の子供たちは、ふさぎ込むようになり、

送り迎えをしてもらえないことを理由に、習い事にも行かなくなりました。

ご飯を作っている暇がないからと食事代のお金を渡し、

習い事お金も渡していたのですが、

子供たちがそれを先生に払うことはありませんでした。

月謝はゲームおもちゃにかわり、習い事はクビになりました。

妹はそのたびに子供たちを叱りますが、

フルタイムで働きながら、家に帰らない日があったり、

たまの休みも新しく出会った男性とデートに出かけたりしていれば

子供たちもおもしろくないはずがありません。

子供たちはしだいに荒れるようになりました。←今ココ。

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