2009-07-22

IT業界

IT業界っていっても非常に大きくて、ネットワークからユーザサポート、そしてシステム開発とあるわけだけど、

その中でシステム開発、とくに業務アプリ開発業界のうごきを1エンジニアの目から見てみる。

現状を端的にいえば、「非常に厳しい」ものとなっている。

日本の業務アプリ開発は長い間、客が提示する案件を大手SIが受注し、それを大手SIの子会社と外部協力会社派遣会社)から派遣された技術者がくみ上げていた。

ところが08年のサブプライムリーマンショック以降、客が案件を提示しなくなった。

それがもろにでたのは通年4月から始まるはずの新規案件で、案件数が激減した。業務とか言語とか関係ない。何でもかんでも一気に減った。

その結果、3月末日で終了した案件に投入されていた人材が一気に余剰人員となった。

また保守案件に携わっていた外注要員も、契約更新タイミングでSIのプロパーと入れ替わりとなっていった。

入れ替わらなかった要員も、営業面では単価の引き下げが普通に行われ、単価を受け入れられなくなった場合は、入れ替わりになった。

5月6月になっても景気は回復せず、IT業界には待機要員がどんどんふくれあがっていった。案件というパイは月が経つごとに小さくなっていったのに。

営業はそれまで名刺交換しかしていなかった会社にも赴いて、「よい案件はありませんか?」「よい技術者がいるので、ご紹介したいと思いますがいかがでしょうか」と繰り返すばかり。

それでも案件がなくなったわけではないので、たま案件がでてくるが、そこには応募には、技術も業務経験も完全一致でないと応募不可能となっている。

だから、少しでも条件がゆるい案件があると、それを出した会社にはスキルシートが山のように殺到し、そこから面談にふさわしいヒトを選び出すだけで一苦労。

よしんば面談できたとしても、その場に行けば5~10年くらいの技術者が4~5人同時に面談する。

去年ならば、即日に面談の結果が返ってきたのに、いまは面談の結果が出るだけで2週間待ち。その間、SIは技術者を何人も面談して、「一番いい」ヒトと「二番目にいい」ヒトを選ぶ。

完全な買い手市場だよ。

7月になって案件がでてくるようになったが、中身は見てみるとそれはプログラミング工程案件。期間も9月末日までとかの短期間で、スケジュールタイトな上、一人で効率よく立ちまわれるヒト。という条件付。もちろんプログラミング工程だから単価も安い。

今後の予想だが、技術者の待機人数が多いところは、会社自体が持たなくなって来るはず。

そのため、技術者も減るけど会社も減る。特に派遣だけで利益を得ているような会社は。

その結果として、業界全体に技術者が不足する可能性はある。その意味で、再び技術者売り手市場が形成される可能性はある。

そのとき日本の業務アプリ開発技術者が自信を持ってSEです。と胸を晴れる社会であれば良いけど。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20090722121639

注目エントリ

記事への反応(ブックマークコメント)