2009-03-14

人間らしさを追う初音ミクロボットPerfumeは友達以上、恋人未満。

さっきamazonCDランキングを見たが、本当に唖然とした

http://anond.hatelabo.jp/20090308152436

私はプロとして最近確定申告に行き税務署員とのつかみ合いの押し問答もした音楽作家です。↑の記事を見て技術的な面で思ったことがあったのでひとこと。

機械の声を買う。ほんと死にたくなるね。どうしてあの機械の声を買うかね。わからない。



Perfumeはオートチューンと言われるヴォーカルピッチ(音程)を修正するソフトを使っている。↓のリンク先の写真をよく見て頂きたい。

http://content3.e-frontier.co.jp/products/antares/at5/images/at5_auto_l.jpg


このオートチューンと言われるソフトだが、どんなに下手に歌っても強制的にピッチ(音程)を維持してくれるのだ。本来なら、人間らしく修正する為の使い方をするのだが、

つまみをいじってぴっちり合うように強制的に歌のデータを修正させている。写真で言うとretune speed("ド"というメロディなのに下手に歌ってしまった音程が"ド#"だったら、ピッチをどれだけ本来の"ド"に近づけるかの値)・Humanaize(人間らしくする値)を0の値する。すると強制的に、言い方を変えるとピッチ(音程)が完璧な"ド"だからロボットのような聞こえ方になったりする。たまに歌がケロケロ聞こえるのは、ソフトが強制的に本来のピッチ(音程)に戻そうとするからだ。


説明がわかりづらかったら申し訳ないのだが、言ってみればPerfume機械の声。人間味はいらない(中田ヤスタカ氏のプロデュース以前は含まない)。そんなトコロが面白いし快感だ。


極端だが初音ミクはその反対。

初音ミクというヴォーカルを扱うクリエイターの方々はいかに"人間に近づけるか"に技術時間をつぎ込んでいるのだとおもう。発音の具合、タイミングビブラートの調節などなど。自分は少し触ってみたがとても使えなかった。"使えない"と言うのは音楽的にではなく、作業時間と労力にだ。当然本業音楽をやっているのでヴォーカル人間の歌を録っている。仕事として(もちろん音を楽しんで)歌を録る(初音ミクだと作る、息を吹き込むと言えばいいかな)作業なのでクオリティスピード、作業時間が大切。そういう点で使えなかった。


初音ミクソフトハード技術的に進歩し、初音ミクを扱う人間技術も向上する。いずれ一聴しただけでは人間との区別がつかなくなる日が必ず来る。

機械の声を買う。ほんと死にたくなるね。どうしてあの機械の声を買うかね。わからない。


と言った彼が本当の人間の歌声じゃない歌声の楽曲を気に入って購入する日も、そう遠くはないと本気で思う。


今の初音ミクPerfumeの状況はちょうどお互いの向かっている方向がクロスしていて友達以上、恋人未満。だけどいずれ親戚以上。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20090314001312

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん