だって、彼の手にかかれば、オタクの行動のそのひとつひとつ、そのすべてがコンプレックスの表れらしいですから。
たしかにそういわれれば、そうかもしれない。東京地検が金商法違反を風説の流布とかいって取り締まるくらい精神科医がおたくをあげつらうのは簡単なのかもしれません。
フロイトだって、ユングだって、夢がどうの肛門期がどうのと誰一人、科学的に検証できないことをさも真実のように騙ってきたではありませんか。でも彼らのでっちあげは今も、ミームとしてわれわれの頭の中にしっかり根付いているし、下手したらそうした物語が真実としか思えないときがある。
精神科医が病を発見するのではなく創るのだといったのがフーコーですが、シロクマ先生もせっせと「オタクという病」を創っていってひょっとしたら、本当にオタクは病気にカテゴライズされる日もくるかもしれません。
聞くところによると、どっかの本で掲載されたらしいではありませんか。タンチョへの大いなる一歩でしょ。
med先生もタンチョだしたいなら、もう少し、俗受けする程度の低い、なんだか決めうち、いっつもおなじこといってるような、それでいて妙に説教くさくて、すごく論理が単純なエッセイを書けばいいと思う。
がんばってね。
「行動や発言の自由だけは認めたがらない」人なんてどれくらいいるの? これこそまさに「わら人形的論法」だと思うけど。