ただし学生の間な
やっぱ自分が童貞なもんで相手も処女の方が余分なプレッシャー感じないですむ。高校の頃はじめて付き合った彼女が、中学時代同級生とつきあっていた時期があったということを聞いたときに、思わず彼女に確認してしまったことがある。
ひっぱたかれた。
まあ当時オレたちの間で『無理矢理処女を奪われやさぐれた少女が真実の愛に出会い癒される』系のドラマがブームだったちうのはあった。
さて彼女は未経験であると主張し、行為に対する恐怖心をオレに訴えた。しようがないのでオレらは週に一度ホテルのサービスタイムを活用してエロマンガやAVを参照しつつコツコツと経験を積みあげていった。さまざまなオーラルを体験し、お互いのカラダのすみずみまでを味わいつくした。ただ一点を除いて。
結局先にうしろまで開発してしまったあげく、約一年後にオレらは結ばれた。
実際に経験した本番はとても気持ちよかった。彼女が破瓜の血を流したかどうかは憶えていない。なぜなら急に生理がはじまってしまったので。まあその頃にはオレはオリモノ混じりの経血も別に平気で舐められるようにはなっていたので無問題だったし、むしろこれならナマでやらせてくんないかと頼んでみたのだが、まあ当然ながら却下された。
ただその後もしばらくは本番は痛いと訴えられることが続いた。彼女の方から挿入をせがむようになったのはさらに半年後くらいだった。
その彼女とはセックスが愉しくてしょうがない時期に、一方的にフラれた。曰く「厭きた」らしい。ちょっと女性不信になったが、その後の彼女の生き方を見ると恋愛よりも打ち込みたいことがあったのは確からしい。
さて、大学生になってしばらくして、後輩の子と仲良くなった。彼女は中高と女子校で男性と付き合ったことは無いと言っていた。素直に信じた。
過去の経験よりじっくり時間をかけるべきだと考えたオレはたっぷり時間をかけて彼女との快楽のツボをすり合わせた。今度は結ばれるまで二年かかった。
数年つきあい、結婚も当選考えていたが、社会に出てきた彼女に「人生を考え直したい」という理由でフラれた。
まあ就職先の御曹司に見初められたとかなんとかいう話は聞いたがその後彼女がどうなったかは知らない。もうちょっと女性不信になった。
まあさすがに社会人になってしまうと、新たにつきあう相手が処女ってのはあまり想像しにくい。まあ高卒の女子新入社員ならいないこともないだろうが、オレよりも手の早いやつがたくさんいる職場だし、これまでの習い性で腰が重くなっているオレのスタイルに馴染む相手もそうそうは見つからないだろう。
だからまあ今更つきあう相手に処女性とかは求めるつもりはないのだ。求めるべくもないし。
でもできれば前の相手と較べるのはカンベンして欲しいんだけど。
もう処女厨問題とかも終息したと思うんだけど、どうしても違和感を感じてしょうがなかったのが、「処女はめんどくさい」って意見だった。
「処女はいい」という自分の経験と照らすとどうしてもそれは偏見だと思えてならなかったのだ。むしろ、オレの性癖にカスタマイズされた彼女らと次につきあうことになった相手はちょっと面食らうだろうな、と思っていたから。勿論そういった溝を埋めてゆくが愉しいことは言うまでもないのだが。
ところでオレは二人目の彼女にフラれて以降女性とは無縁の人生を歩んできているので、残念ながら非処女とイタしたことがないのである。是非経験してみたいとは思うのだがどうにも面倒さが先に立ってしまい、まあこのまま一人で終わるのもいいさと思っている。