時機を逸した感がありますが内閣府による「有害情報に関する特別世論調査」について。例の「子供ポルノコミック『規制対象とすべき』が86.4%」の件です。とりあえず、二次元を規制対象とするべきかという質問に的をしぼって。
調査資料を見てみたんですが、「規制することのデメリットが説明されていないからダメなんじゃないの?」という疑念がモクモクと湧き上がります。つまり、回答者(の一部)にとっては「世界に良いことが起こるかもしれないボタンがあります。これを押しますか?」という程度の質問と同値だったのでは。
更に、元から「有害情報」と題している点で、回答者に予断を与えるんじゃないのかという突っ込みどころも。
アンケート調査のこととかよく知らないけど、世間的にはこういうやり方って詐欺・ペテンって言うんじゃないかな、という感想。
以下、有害情報に関する特別世論調査(平成19年 9月) 公表資料(http://www8.cao.go.jp/survey/tokubetu/h19/h19-yugai.pdf)から引用
【資料7】
現行の法令では、実在しない子どもに対する性行為等を描いた漫画(コミック)や絵(イラスト)な
どは、規制の対象となっていません。
これに関して、実在しない子どもを描くのであれば、他に害を及ぼさないため、現行のままで問題な
いとの意見があります。一方、これらコミック等が児童を性の対象とする風潮や児童に対する性的犯罪
を助長するとの意見もあり、実在する子どもの写真やDVDなどと同様に規制の対象とすべきとの意見
があります。
〔回答票22〕このような漫画(コミック)や絵(イラスト)を規制の対象とすることについて
どう思いますか。この中から1つだけお答えください。
「対象とすべきである」58.9%
「どちらかといえば対象とすべきである」27.6%
「わからない」4.5%
「どちらかといえば対象とすべきではない」6.6%
「対象とすべきではない」は2.5%
「ケース・バイ・ケース」派の私は、もし質問者に誘導する意図がある事が見抜けなかったら、「どちらかといえば対象とすべきである」に一票入れてたかも。 というか、これは問題が...