はてなキーワード: ホッケンハイムとは
某所で非常勤講師をやっている者です。
専門学校なので相手は高校生を卒業した人が中心なんですが、2割ぐらいは主婦というか、年配の方もいらっしゃります。
教えている内容はF1の基本的なことと、フェラーリとかマクラーレンの使い方で
「今更こんなこと教える必要あるんだろうか?」
と思うような内容。さすがにそれだけでは申し訳ないような気がするので、
これからの時代に必要とされそうなピットの戦略的なことも教えています。(タイヤを交換しようね、とか)
で、そういう非常勤講師をやっていて気づいたのだけれど、割と多くの人は未だに
「F1って何?」
という認識である、ということ。いや、それ以前に
「クルマって何?」
という認識の人が割といるという現実。年配の人とかに限らず、若い人でも多い。
ヒールアンドトウどころかシフトレバーですら使えない。ダブルクラッチやドリフトなんて全然できない。
「基本なので、しっかり覚えてください」
「ブレーキの場所だけを覚えてください。それだけでほとんどのコーナーは曲がれるようになります」
とお願いしても、授業中は頑張るがそれっきり。次の授業では綺麗さっぱり忘れて神風ドライビング。
「オーバーテイクが簡単にできる(富士の)環境は恵まれてますよ!」
とか言っても全然興味を示さない。そもそも、F1なんて授業で使ってるだけで普段の生活では見たくもないらしい。
だから使わないし、いつまで経っても覚えられない。まぁ、それでも全然普段の生活には困ってないんだろうけど。
半数以上の人は、そういう面白い情報を教えてあげると喜んで飛びついてくれる。フォースインディアとか教えたら喜んでやると思う。
現にHONDAで去年のマシンを借りるだけでスーパーアグリやらを喜んで作る。
タクマを乗せて非常に楽しんでいる。
でも、一貴の人は何をどう頑張っても無理な気がする。
ウイングの作り方(といってもフロントのウイングを強めにするぐらいなのだが)を教えても、
授業で提出を求められているから作るのであって、道路を走るのにF1を使うなんて考えられないらしい。
そもそも、F1なんて言ってみればTV番組とか、暇つぶしのようなもので、
専門家が上手くやってくれればそれでよくて、自分たちが何かをする所じゃない、という認識なのだろう。
昔から個人的な意見として交通の世界はもっとF1を有効活用すべきだ、と思っていたが、
こういう現実を目の当たりにして、それは全くの間違いだと気付いた。
F1を通して見える世界っていうのは、本当に偏った世界なんだ、と。
コンドーとウキョウの意見を集める時に、コンドーの意見だけを集めているような、
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