はてなキーワード: ボーカロイドとは
「小鳥はね、歌を歌わないの」
「小鳥は歌なのよ。歌は歌を歌ったりしないの」
「じゃあ歌を歌えなくなった小鳥はどうなるのさ」
「それは死んでいるのと同じ。ご飯を食べたり、息をしていたりっていうのとは違って、なんていうか、意味がないの。生きてる意味が、ないの」
そういって妻は家をでていったきり、帰ってこなかった。
僕は小説家だったが、それももう過去形だ。丸十年何も書いていないし、書く気もおきない。だらだらと過去の遺産を食い潰して生きていくつもりだったし、それくらいのたくわえはあった。
ただ妻がいないだけでそれ以外は何も変わらない生活。
妻は、僕を愛してはいなかった。僕の小説を、僕の物語を愛していた。物語だった僕を愛していた。物語を作れない僕は彼女にとって、まさに生きている意味がない存在だったのだ。
吸い込まれるようにそのドールショップの中に入り、僕は出会う。
青い髪のドール。その青い瞳が、僕を見つめると、僕は自分がドールになってしまったような錯覚を覚える。
「このドール、いくら?」
「そのドールはね、壊れてしまって、廃棄に出そうかと思っていたんですけど。それでもよければ、お安くしますよ」
僕はそのドールを買って帰る。
彼女の種類は、ボーカロイドで、彼女は歌うことしか知らない小鳥だった。彼女は歌だった。しゃべることができず、家事ができず、セックスができなかった。
そして、壊れているのは、その声帯だった。
僕たちは似たもの同士だった。
彼女は申し訳なさそうに紅茶を飲み、ケージの中のインコに目をやる。
僕は、歌えない小鳥に、意味を失った少女に、意味を与えてやる。
もう壊れたボーカロイドじゃない。
なにも壊れていない、僕の娘だ。
久しぶりに何か書けそうな気がする。
プロが歌手ではなくボーカロイドを使うメリットは、歌唱者に渡る印税を自分がもらえる事。デメリットは作業時間がかかる事(つまりこれはコスト)。
で、歌手に渡るのはいくら位か調べたが、CDの売り上げの1-2%程度らしい。いっぽう作詞・作曲家・レーベルは全部で6%程度持って行く。作詞作曲者ならば3%くらいか。
つまり、本来歌手が歌うべきところをボーカロイドにし、作詞作曲演奏者がその分の印税をもらうとすると、もともと3%だった印税が4-5%くらいになる。収入3-6割増になるわけで結構デカい。浮いた歌唱印税はレコード会社と折半する契約だったとしても1-3割増えるわけだしな。
同人は怖いよー
これで歌つけて動画作れ
ボーカロイドの恥裂にたぎる淫棒をぶち込め!(歌詞つき)
http://www.akibablog.net/archives/img-ox/2007-10-21-108.html
うほぉ!歌手だけあって舌使いも絶妙ッ!
http://www.akibablog.net/archives/img-ox/2007-10-21-109.html
http://www.akibablog.net/archives/img-ox/2007-10-21-110.html
だからさ、「ミクはおもちゃ」これは否定しない。
で、これからボーカロイド分野が発達していくって発想はできないの?
みんなそういう議論をしてるんだってば。
ミクが云々じゃねーよ
初音ミクに対する一連の反応やニコニコやもろもろをみて思うのは、うまいことやったなあということ。
ミク出る以前に、DTMやってる知り合いがブログでボーカロイド取り上げて「こういうのもっと流行らないかな」と言ってたのが信じられないくらい流行っている。
ニコニコはすごいです。やりましたね。
言いたいことはわからないでもないけど、
聴覚のみの不気味の谷などあるのか、これは難しい問題。
CDに焼き付けた人間の音声はデジタルだし、ボーカロイドといえども声優さんのコピーを処理しただけ。
という意味では、空気を振動させる音の波が人間のそれに似たところで不気味の谷とは関係ない。
機械のような人間、人間のような機械に相対したとき、人は好奇心か、嫌悪か、感動か、何らかの感情を引き起こすものらしい。走るようになったホンダのASIMOやトランペットを吹くトヨタロボットは子供たちの人気者だし、大人さえ惹きつけられずにいられない。また、道化師は人間未満の存在として軽蔑されていたが、派手な衣装や行動で人を楽しませるだけでなく、無礼な言動を自由に発することが許されていたと言う。
※人間未満の「何か」への嫌悪の感情は、ロボットに対する「不気味の谷現象」、道化に対しては「道化恐怖症」なるものが知られている。
初音ミクの奇妙な透明感のある歌に「感動」する人たちがいる。そしてまた、人工的な合成音声の歌を、激しく「嫌悪」する人もいる。音楽に対する感情はとても主観的なものだから一概には言えないけれど、アトムのようなロボットを実現する困難さに比べれば、聴覚だけが不気味の谷を越えたボーカロイドは、はるかに容易に実現できてしまうのかもしれない。
ところで、ロボット研究を突き詰めていくと、「人間とは何か?自分とは誰か?」という、自分自身をめぐる問いに直面せざるを得ないのだという。機械のような人間を、あるいは人間のような機械を、峻別し、嫌悪したり、称賛したりする僕たちはいったい誰なんだろう?
クリプトン自身、「初音ミクは『ヴァーチャル・シンガー』ではなく『ヴァーチャル・アイドル』」という趣旨の発言をして、ツールとしてではなくキャラとして受容される事に肯定的。発言のソースは週刊か月刊のニコニコランキング、最近のだから1,2週前の週刊か、9月の月刊だと思う(公式のアレじゃなく、ユーザによるCDTV風の動画のほうな)。
個人的にも、単なる唄うDTMツールよりもこういう展開の方が面白いと思う。
どっちにせよ、ボーカロイドは優秀なソフトウェア。評価する奴はガワがどうなってようが評価するし、ヲタが叩きたいだけの奴はパッケ絵だけで叩く。