2024-10-01

かんでいい?

はじめてのキスは長いキスだった。

彼女の唇は柔らかく冷たかった。

彼女の舌が僕の唇を割る。ぬめぬめと熱を帯びた彼女の舌が僕のなかに入ってくる。

キスがこんなにも気持良いものだなんて——。

さっきまで飲んでいたお酒匂いなんてしない。ただただ彼女匂いがした。

僕は彼女の舌に自分の舌を絡ませる。

僕と彼女は黙ってお互いの口内を貪った。

彼女の細い指が、顎から首、鎖骨へと滑る

僕はされるがままにシャツを脱がされた。

「ふふっ、思ったより胸板厚いんだ」

彼女が僕の胸に手を這わせ、上目遣いに僕を見る。

「かんでいい?」

「う、うん」

彼女は舌先で僕の乳首をチロッと舐めると唇をつけて——噛んだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん