■知らせを待っている
祖父が死ぬ知らせをもう4日待っている。
もうすぐらしいと連絡を受けた土日は、
やれ喪服のクリーニングとか、
数珠をなくしたから買える店はどことか、
会社は何日休めるんだとか、
妙にそわそわ忙しかった。
延命措置を切ると聞き、3日以内にはあれこれあると思ったのに、
何だかんだ知らせは来ない。
「まだ」来ない。
自分の親が今何を思って付き添っているのか慮る気もなく、
何なら美味しいご飯でも食べて、どこか寄れないか位の心持ちで知らせを待っている。
何親等かの繋がりでもドライに受け取ることができんのね、というか仕事的に今週中が良いんだが、と若干苛々し始めている。
式場で顔を見ても、「ああ」位の感覚しか出てこない気がする。
そんな風に、今も待っている。
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