仕事で失敗したとき、俺は労働について考える。
大切な人を亡くしたとき、俺は命について考える。
彼女と過ごしているとき、俺は幸福について考えない。
なぜなら、そういうときには幸福のほうからやってくるからだ。
愛猫と過ごしているとき、俺は命について考えない。
命の意味は向こうのほうからやってくるからだ。
俺が意味を問いかけるときというのは、意味のほうから向かってこないときだ。
俺が意味を追いかけるときというのは、意味が俺から逃げていくときだ。
だから酷く腹を下し、便座にじっと佇み篭るとき、俺は考える。
人生についてを。
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