誰にも必要とされず、愛されず、打ちひしがれて、人生において幸せだった時など思い起こせない無敵の人
だけど最後に一発の弾丸が入った拳銃が手元にあることに気づく
誰から送られたのだろうか、それともずっとそこにあったのだろうか
今となってはどうでもいい
いつ使おう、誰に使おう、空虚な地獄の中で、拳銃を撫でながらそんな思考に耽る
その時間は痛みを紛らわせてくれて、しばらく忘れていた落ち着きを心にもたらした
しかしそれと同時に、早く使いたい、使わなければ、この地獄を終わらせなければならないという衝動は確実に私を蝕んでいた
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