三頭の細長い化け物が好きな方向に伸びている事から『人という化け物は容易く扱いきれない』という意味を込めてあんな形になっているのですね
しかし三頭を相手取るから容易く勝てないと考えてしまうものなので、人という文字の形を冷静に見ればよくよく考えれば袋小路に誘うなどして一頭ずつを相手取っていけば容易く御する事ができるのです。
流石に化け物一体を袋小路に誘いこんで一人で、というのは難しいので、ここは一度入ったら抜けられない返しのようなものをつけて残り二頭が容易に攻められないようにしましょう。
敢えて三体一であるかもしれないと思わせる事で、人という化け物はすぐに他者に頼ってしまうのです。
そうして返しに頭を捕らえられた人という化け物は容易に倒されてしまうのですね。
これは獣にはとても扱いきれない代物です。
そう、だから火という字は人という字に返しが付いてるのですね。
火とは、知性ある生物が初めて使った作戦のようなものなのかもしれませんね。
授業はここまでにします。