アルミの片手鍋の中で昨夜の味噌汁が煮えたぎっている。
薄汚い茶色の汁が泡立って具が乱舞している。汚い。まるで俺の心のようだ。
やめてくれやめてくれやめてくれ
東側の窓からやがて邪悪な朝日が差し込み、煮えたぎる味噌汁のようなクレイジーな1日が始まるだろう。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
俺は好き好んでこんな味噌汁になったんじゃない。
朝の電車もこの味噌汁のようだ。薄汚れた茶色い空気の中でみすぼらしい具が押し合いへし合いしている。まるで味噌汁の風呂じゃねえか。
やめてくれやめてくれ味噌汁風呂の電車なんか乗りたくない。
なんとか職場にたどり着けば俺の脳味噌が沸騰して味噌汁になる。
俺の脳味噌汁は沸騰して飛び散るだろう。
俺は本当は澄み切ったお吸い物になりたかったんだ。
Permalink | 記事への反応(1) | 06:36
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