お母さんが昔猟奇殺人鬼だった頃の話よ。
お母さんは昔猟奇殺人鬼で、東京都のブラックジャックと呼ばれていたわ。
間違いね。
東京都のジャックスパロウ、じゃなかった、なにかしら。東京都のジャックザリッパーと呼ばれていたわ。
夜な夜な道で一人で歩いてる人を襲って、その首を街灯の下に置くという事を繰り返していたわ。
青白い、恐怖で歪んだ顔が、白い蛍光灯の下でぽつんと輝くさまは、人の一生の儚さを感じさせてとても美しい芸術だったわ。
貴方を生んだ今でも、あの時の事を思い出してわくわくしちゃうの。
話してたらなんだかまたやりたくなってきたわ。
うう、手が震える。ちょっと夜の散歩にいってきますわね。
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