「ひゃ~! おめえ、態度わりぃなぁ!」
「いくらバイトだからってよぉ、お客様のオラにそんな無愛想でええんかぁ?」
「お客様っちゅーのは、神様なんだろ? おめえ、神様に対して礼儀がなってねえぞぉ」
「はぁ……さーせん」
「あの、お父さん。他のお客さんに迷惑ですから、そろそろ……」
「かまうこたねぇぞ、悟飯。だいいち、オラ憎くて言ってんじゃねぇ。この店んために言ってんだ」
「だいたいよぉ。おめえ、肉まんと冷てぇ飲みモンを同じ袋に入れてっけど、そりゃねえぞぉ」
「肉まんが冷たくなっちまったら、おめえ責任とれるんかぁ? やっぱ、あったけぇ肉まんが食いてぇよなぁ?」
「は、はい。それはそうですけど……」
「それによぉ。オラ、ペットボトルの雫が他の商品についちまうんがスッゲー嫌なんだぁ」
「そういう、客のニーズっちゅーのを察してよぉ。袋を小分けにするんが、いい接客なんじゃねぇかぁ?」
「ッチ」
「おっ? おめえ、今舌打ちしたんかぁ? ハッハー! いい度胸だなぁ! オラ、イライラしてきたぞぉ!おーっし、いっちょぶん殴ってやっか!」