数日前の刑事ドラマでやけに滑舌が良く威張っている痴呆老人が出てきたので思い出した。
「山本くんを出せ。」
「どちらにおかけでしょう?」
「いえ、違います。」
「失礼な奴だな、山本くんを出せ。」
「間違ってますよ、何番におかけですか?」
「1234-5678(全く違う番号)だろ、早く山本君を出せ。」
「弊社は9876-5432番です。お間違いですよ。」
「もう切りますね。」
再度電話がなる。
~以下、3回ほどループ~
こういうやり取りを年3回ぐらいしていた。
先方の電話番号は一応控えておいたがIP電話なので着信拒否ができなかった。
滑舌が良くて呆けている感じがしないのだが、話が通じない。
こちらの話を全く聞かない。
怖かった。
そして我々のうちの何人かの将来かと思ったら更に怖かった。
呆けるなら可愛く呆けたい。