俺が仕事で褒められたのは生涯二度だけ。
一度めはアルバイトの時。正社員の人から笑顔で正社員にならないかって熱心に誘われた。必要とされてるって思えて嬉しかった。
二度目はライン作業のアルバイト。パートのおばちゃんが仲間のおばちゃん達に指示出しをしている時、「あの子は仕事できるから。」ってすごい熱を持って周りのおばちゃん達に伝えてくれていたこと。俺は忘れない。嬉しかった。あれから数十年。誰からも褒められず、褒められるどころか毎日毎日貶される環境だけど、いつか昔の正社員の人やおばちゃんみたいな人達と一緒に仕事が出来ることを夢に見ている。
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