何の気なしにふと出た可哀想という言葉に泣きそうになった。深い意味は無かったんだろうけど、可哀想に思われることがつらくてたまらない。私は多分可哀想な人なんだけど。
可哀想ってあんまり傷つかないと思ってたけど、抉られるようなつらさがあった。
単純な悪口は悪意として流して忘れるけど、可哀想って優しさがあるように見えてない。可哀想って勝手に思わないでよ。惨めで、卑屈で、ブスで、頭も弱くて、可哀想なんだろうなって分かってるけど、分かってても自分で私は可哀想だって忘れてたよ。意気地無しの死に損ないだってそうやって生きてたよ。
でも、可哀想っていう直前、私と随分前に一瞬した面白くもない話を覚えていて、とても驚いた。私も人と話したことを忘れるし、私とした話って誰も覚えてないのが普通だと思ってた。
あーあ、こういうところが可哀想なんだろうな。