男は孤独だった。恋人も妻もいない。もちろん子供もいない。年老いて家族も親戚もいない。男には何もなかった。
そして男は人生において最後の時を迎えようとしていた。
男は命の火が消えかかるにさしあたって、炎を永続的に燃やす燈明のことを思い出していた。
人間の行いも大小あれど灯を消さずにまた誰かが灯し続けていく、そうすることで永遠の命となりそれが生きた証となる、と。
かくて男はネットに溜めていたエロ画像を流した。
そして、男のエロ画像あさりは時を超え受け継がれている……。
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