あの人の精液がこびり付いたマットを洗った。
ずっと見て見ぬ振りをしていた。夜中、私の隣で性器をしごいている事も。
夢うつつなのか分からないが、股を開き右手を前後させる。呻く。
部屋から逃げ出すように飛び出て、翌朝マットを仕舞い込んだ。客人に提供するつもりはなかったのだ。
直視して欲しいものでも無かった。それは私自身の恥部で、汚名で、他人には決して見せてはならない物。
あの人の体から出たであろう体液はマットにこびりついて居た。
全て洗い流せば綺麗になる。私の仕事がそれだ。Amazonで新しい布団を新調した。
マットは捨ててしまっても良かった。あの人の精液がこびり付いた。もう二度と触れたくない。
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