二次元の美は、醜いものを排除し続けた先にあるものを愛でるもの。
そうだったのか。
どんなに厚化粧を重ねても、その重ねたファンデーションの層がノッペリとした不気味さを醸し出す。
しかし、それらを受け入れた時、肉体に宿る無数の凹凸と不気味なざらつきの中に艶めかしさを見いだせるようになる。
そうか、そうだったのか。
一時期二次元の世界でも「潰れアンパン」と呼ばれる醜い顔の造形が流行ったがそれも同じだったのだ。
あの歪んで潰れたもはや骨格もパースもクソもない顔形の醜さの中に人々は愛おしさを見出した。
あれは三次元とは対極でありながら一周周り三次元に近いものだったのだ。
そうか。
そうか。
わかったぞ! わかったぞ! わか……