■「恐ろしい、恐ろしい」
研究室らしい部屋に、透明で緑色がかった液体に満たされたガラス瓶がある。
よく見ると、その瓶の中に大脳が浮かんでいるが、電極が何本もぶっ刺してあり、
遠くから見るとまるで針山のようである。
白衣を来た研究者が電極から伸びたケーブルを
骨董品のPCのSCSIポートにつなげる。
とたんに、モニタに文字が現れる。
カタカタ
「恐ろしい、恐ろしい」
カタカタ
「恐ろしい、恐ろしい」
カタカタ
「恐ろしい、恐ろしい」
(いったい、何が恐ろしいんだ。こいつは)
「恐ろしい、恐ろしい」
(はぁ、、、毎日350gの青汁をあげてんのによ)
ドバドバと青汁をガラス瓶にそそぐ研究者。
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
「恐ろしい、恐ろしい」
カタカタ
「恐ろしい、恐ろしい」
(あぁ、やはり運動が足りないと、末路は哀れ……と)
「恐ろしい、恐ろしい」
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