今、雨が降っている。そのせいの湿気のために洗濯物が「湿気った匂い」をしてて
その匂いが鼻を掠めた瞬間に何十年も前の雨の日の校舎の匂いを思い出した。
戦後間もなく建てられた木造の古い小学校の校舎は雨の日には「雨の降った時の校舎の匂い」がした。
そのまんまだけどあの匂いは「雨の降った時の校舎の匂い」としか言いようが無い。
「雨の降った時の校舎の匂い」を楽しみながらの授業や湿気でグリップ力の上がった廊下を走り回った休み時間を何度か
終えたら、帰り道に人の庭の軒先のあじさいのかたつむりを摘み上げたり、水かさの増えた溝に笹の葉っぱで作った船を走らせたり。
匂いの記憶が蘇ることはめったにないが蘇るとそれに関係した記憶が次々に思い出される
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