一年前に知り合っていても、きっと今のような関係にはならなかったことでしょう。
それは三年前でも、五年前でもかわることなく、あの時出会ったことに意味があったのだと思うのです。
全てはタイミングだし、それを受け入れていかないといけないのだと言われているような気さえします。
あのときそばで過ごした日々は長く苦しく、でも気づけばもっともっと近づきたくなっていました。
喜ぶべき終わりのときを、心の底でひとり、嘆いていました。
まだ、終わってほしくない、と。
はじめてあった日のことを、私は覚えていません。
あなたは覚えていましたね。
二度目にあった日のことは、しっかりと覚えています。
あなたはやっぱり覚えていましたね。
あのとき、きっと近くにいても、惹かれはしなかったでしょう。
いまではこんなに近くにいるのに、近づけば近づくほど、悲しさが大きくなります。
どれだけ苦しんで、悲しい思いをすれば、心が麻痺するのか教えてください。