「くそっ、ドン、あんたには偽善者めいた振る舞いはしたくないんだ。嘘っぱちを並べるのは――わたしは心から申し訳なく思ってますとか、今はただひざまずいて祈りたいとしか思いませんとか。そんなこと、おれにはぴんとこない。今までずっと否定してきたことを、一夜にして受けいれるわけにはいかないんだ。実際、おれのためには、あんたがいう神さまがしてくれたより、あるいは、これからしてくれるより、あんたのほうがずっと多くのことをしてくれた。手紙を書いてくれたり、“きみの友”と署名してくれた。誰も友だちがいなかったときにだ。ジョー・ジェイムスを除いたら」
「電球をねじって外して、叩き割り、破片で手首を切る。それこそ、おれがやるべきことなんだ。あんたがまだここにいる間にな。おれのことをちょっとでも思ってくれる人間がいる間に」
「この世でおれらが生きてるうちは
口をきわめて罵るやつら
だけど、おれらがくたばって、棺桶の中におさまれば
手に握らせるユリの花
花を供えてくれるなら、生きてるうちにしておくれ……」