「洞窟の壁画は毛細血管が織り成すアートです。神秘的ですね」
「左手に見えるのが虫垂、いわゆる盲腸です。小腸の入り口も見えてきましたよ」
「このツアーでは行けませんが、少しだけ覗いてみましょうか」
「ほら景色が変わりましたね。小腸には絨毛というヒダが生えているんです」
昨今の大腸内視鏡検査は痛くも痒くもない上、退屈させぬよういろいろ工夫しているようだった。
医療の現場もTDLなどを参考にしているのだろう。
なお、このツアーでは30人に一人ぐらいの割合でお宝を発見できるらしい。
幸か不幸か私のときは何も見つからなかったが、あまりスリリングなお宝は勘弁してほしい。
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