なんていうか、酒井法子の失踪に関してネットのダメなところがいつもにもまして爆発しているような気がする。
普段からこういうニュースに便乗して下らない輩が跋扈するようなことはまあ日常茶飯事なわけだけど、今回は特にひどいというか。
おそらく今回の事件、本当の意味で「真実を知っている」人は現時点で本当に限られているはずなんだ。
ごく近い親類や関係者だけはもう知っているかもしれないし、もしかしたら今も当の本人だけが知っている、考えたくないけどもう現時点では誰も知らない事になっているかもしれない。
本当にそれくらいのごく限られた人数しか、今の時点で知らないはずの情報を、さも知っているように語る人たちが多すぎる。
・Twitterやブログを介して本当は何も知らないのに、さもそれっぽい嘘情報を流す輩
・特定のイデオロギーのようなもののために、この騒ぎに乗じて「○○は△△関係者なのにマスゴミはそれを隠している」的な特定のどこかを貶めるために嘘陰謀論を語るタイプ
・そしてそれらをとりあえず逐一拾って人目を引くタイトルとスカスカな中身でとりあえずアクセスと小銭を稼ぐJ-CAST系のネットメディア
・mixiニュースやYahooニュースのコメント機能を介して本当は何も知らないのに自分の推理をもう当ってる確信を持っているかのように語るタイプ
・ただみんなに「すごーい、社会の裏に詳しいんですね」って言われたい、思われたいだけの知ったかタイプ
・特定のイデオロギーの(略)特定のどこかを貶めるために嘘陰謀論を語るタイプ
・女だから信用できない、女だから悪い事をしたに違いないという観点で「もう死んでるよ」「じっと社会の制裁に耐える矢田を見習え自分だけ逃げたメス豚」「薬が抜けるのを待っているに確定」とか語るミソジニータイプ
・そしてそれらの戯言群に何の価値もないと知りつつも、「ネット上では様々な反応が続出」という感じのまとめ記事でもういっちょアクセスと小銭を稼ぐJ-CASt系ネットメディア
あっちこっちでみんなが、この国民的二時間サスペンスドラマを、それこそ自分が「オバサン刑事」になったかのような観点で、無責任にそして大胆に楽しんでいる。
そして真実は消費されるだけでどこにも見つからないし、ふだんネット一人居士がよく言う「マスゴミは嘘をつく、ネットには真実がある」的ないい草は自ら否定することになっていく。
これもネットと言う文化の通過儀礼なのかしら。確かにあと何回か祭りが起きればみんなバカバカしくなって、今のような異様な盛り上がりはなくなりそうだけど。