2007-06-14

増田存在価値とか意義とか、あんまり言いたくはないのだけど

増田があって、よかったのかな、と思わされた。ゆんゆんなひとの根城にされている側面があったりとか、はてなの便所と揶揄されたりとか、結局ちっとも新しくない「俺的新機軸」とループする話題と愚痴罵倒と頭の悪い脊髄反射で1日500ぐらいのエントリほとんどが占められたりしている現状は、お世辞にもエレガントとは言えない。

しかし、リアルでは口に出せないことがある、でもTVラジオに投稿してもどうにもならない、自分のブログには書けないしID個人情報に紐付けられたSNSでも吐露できない、2chに書き込みなんて無理、ネット上の有名人メールとかもなんか違う…そんなときの受け皿として、増田が機能している部分もあるのかな、と、ちらりと思ったのだ。

http://anond.hatelabo.jp/20070613184034

正直、受け入れがたい現実リアル知人にしろバーチャル知人にしろ、もし知り合いが同じ目にあって人知れず苦しみを抱え続けていたのだとしたら、今更のようにそれを知ったのだとしたら、私は自らの不明を沈黙のうちにただ恥じることよりできない。だが、幸いにして、私には誰が書いたのかわからない。わからないし、たぶん知らないひとだ。同じことが書き手にも当てはまる。誰が読むのかはわからない。わからないが、たぶん知らないひとばかりだ。私は、この日本のどこかで投げられた思いの丈のほんの数%だけでも、受け止めた。それ以下でもないかわりに、それ以上でもない。だが、そこがとても重要だ。ただ、淡々と、受け止める。何も返さない。

10年前から かのひとの流し続けた涙の水分が巡り巡って、今夜の雨の一部として降り注いでいる。増田という、いち技術者が気紛れに生み出したネットの片隅のスペースにも、音もなく雨は降り続ける。私は傘を斜めに差してその光景を眺めようと思う。もうしばらく眺めていようと思う。

記事への反応 -
  • 昔、所属していたサークルには、練習が遅くなると自分を含む女の子数人を先輩が車で順番に送る習慣があった。私はいつも最後だった。 その人は大先輩で、8年つきあってる彼女さんが...

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