2007-01-27

http://anond.hatelabo.jp/20070126042646

↑自己トラックバックである。2chみたいにトリップがつけられたらいいんだが。

私の客を見下した態度がお気に召さない面々もいらっしゃるようだが、あのような書き方であるから当然だとは思う。

実際のところ、勤務中の私は親切極まりない接客である。少し離れたところではあるが、高速バスターミナルもあり、遠方へ帰る人も多い。手隙の時は、実際に連れていくことがある。私は世間で言うところの「鉄ちゃん」でもあるので、駅員でしかわからにような乗り継ぎにすら答えることもある。中には誰も知らないような雑居ビルの名前だけ聞いてくる人もいるが、そういう場合は「申し訳ありませんが、私どもは存じませんので、あちらにインフォメーションセンターがございます。あちらにお問い合わせください」という案内もする。

私が「愚か」だと思っているのは、あくまで私人としてである。当然そういった人たちも「潜在顧客」であることは承知しているし、困っているんだから助けになろうという考えも持ち合わせている。ただ、そういう人たちを公私を切り離して客観視したときに、それは愚かなことだと思うのだ。

「愚か」なことが表現として適切でないのなら「もったいない」とでも言えばいいだろうか。仮に私に答えることができなくて、その後駅員に尋ねたら目的地への行き方が得られたのだとしたら、少なくとも私と会話していた時間分はその人のロスである。((もうこの際私の時間が奪われたことはどうでもいい))さらに、私のところで尋ねてからインフォメーションセンターへ行くことが遠回りになってしまったのだったら、それは体力のロスでもある。落ち着いて辺りを見回していれば、あるいは余裕を持って下調べが出来ていれば、((その時にこそ、チャイの一杯でも飲めばいいのだ))無論それらができなかった不可抗力といったこともあろう。それらを考慮に入れた上で、すぐ人に頼ろう、という行動が私には浅はかに見えるのだ。

anond:20070126054602引用した部分に「独立の気力なき者は国を思ふこと??ならず/学問ノススメ(諭吉)」とあるが、私はちょっとした衝撃を受けた。私がモヤモヤと思い抱いていたことの片鱗を言い当てられたような気がする。

識字率の話を少し思い出した。たしか高校英語の教材だったと思う。日本ではみんな字が読めるのは当たり前だが、諸外国では必ずしもそうではない、というような出だしで、黒人のおじいさんが、80歳だか90歳だかで字を覚えたのだという。

それはそれでハートウォーミーなお話だったが、その出だしの日本が誇る識字率というのは、今や誇れるものではない。いくらマンガの吹き出しや女性誌のゴシップが読めても((しかし私はマンガゴシップは大好きである))案内板や地図は読めないのである。まあ、読もうとしてないんだろうが、これはここ数年で作られた言葉メディアリテラシーっていう単語の一番卑近なところじゃないか。案内板だって地図だってメディアだよ。テレビ新聞インターネットだけがメディアじゃない。この延長上に納豆に振り回される事件もあると思うんだが。

識字が成熟したのなら、次はメディアの識字だと思うのはこれは我ながら浅薄だとは思うが、これを別に教育機関でやれっていうわけじゃない。今更恥ずかしいけど、親に言われた「人に聞く前に辞書を引け」だと思う。躾ってほどのものでもないけど、それこそ独力の気力だと思う。ネットの界隈で教えて君が出てくると2レス目には「ぐぐれ!」でしょ? 私は電子辞書こそ持ち歩きはしないものの、いつも携帯Google暇つぶしWikipediaのお世話になっている。auトップページからGoogleが使えるようになったので重宝している。人前で調べられないというけれど、何もビジネスランチ最中にそんなもの開かなくてもいい。電車で移動中とか、ちょっとした時間はいくらでもある。ただ、ぐぐったり、ネット辞書を引いたりだと、その前後の言葉を知りにくい。本の辞書であれば、検索の課程でさまざまな言葉意味を斜め読みするおもしろさがある。私はそれを後に「有益なノイズ」と名付けたが、Googleだとものにもよるが、大抵1番目か2番目の検索結果で満足してしまうことが多くて、そういう楽しみがないのは残念なところだ。

記事への反応 -
  • 私は某ターミナル駅で接客の仕事をしている。駅員ではない。 駅という場所柄、私の仕事上の客ではない、単なる通りすがりの利用客から、道を尋ねられることがよくある。 しかし、そ...

    • ↑自己トラックバックである。2chみたいにトリップがつけられたらいいんだが。 私の客を見下した態度がお気に召さない面々もいらっしゃるようだが、あのような書き方であるから当然...

    • マジで余計な怒りだな。 野菜食って便通よくして 休日には運動して身体を疲れさせて 新陳代謝を上げて おいしいチャイでも飲んで ふかふかのベッドでぐっすりお眠りなさい。

    • かつて私は、親に「わからないことがあったら人に聞く前に辞書を引け」と言われて育ったが、その大切さが最近よく理解できる。きっとこういう人たちはそういう育ち方をしなかった...

      • アカの他人と先生とではワケが違うだろう。 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥 おまいさんの親はそういうことを言いたかったんじゃないのか? スレ主の親の言っていることとは少し...

        • 聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥 おまいさんの親はそういうことを言いたかったんじゃないのか? たぶんそんな感じでしょうね。親じゃなくて先生だけど。そして、あまり身に付...

    • 「親切」。

      • しんせつ 【親切/深切】 (名・形動)[文]ナリ (1)1 人情があついこと。好意をもって人のためにつくすこと。また、そのさま。 ⇔不親切 「??な人」「??にする」 (2)0 心の底からする...

    • 私は常に携帯電話と電子辞書を携帯していて、何かわからないことがあればその場で即座に調べる癖をつけているけれど、いままで同じことをしている人に出会ったことがないよ。http://an...

      • http://anond.hatelabo.jp/20070126052349 あっておはなしがしたいですね。おなじ傾向のにんげんふたり、うまがあうのかどうかにも興味がある。 たぶん噛みあわないのだけども

      • http://anond.hatelabo.jp/20070126052349 けど人前じゃできないよね。辞書引き、携帯検索。 いっそのこと脳がネットに直接接続できたらいいのにとか思ったり。なんかのサイバー小説みたいに。 ...

        • http://anond.hatelabo.jp/20070126071808 下調べしても現地で地図みても、初めて来た所って わからない時は全然わからない。 ついでに言うと人に聞いてもわからない… 迷ってぐるぐる周って土地...

    • http://anond.hatelabo.jp/20070126042646 貴方の文を読んで理解できたのは、「貴方は接客業に向いていない」ということだけだ。 そんな貴方がそこにいることで、貴方の勤めている店にとっても、...

      • 馬鹿が質問してこない仕事ってある?

        • http://anond.hatelabo.jp/20070126073702 馬鹿が質問してこない仕事ってある? 馬鹿が質問してきたら「黙れ馬鹿」と言って済ますことのできる仕事・職場ならいくらでもある

    • サービスを提供している部署が、「案内板や標識が有効活用されていない」、という事実認識を持った上で更なるサービスの向上を図るべき、とも言えるような。 最終的に「ユーザー側...

    • なぜこういった人はすぐ他人に頼ろうとするのか。駅員に聞くならともかく、私は駅を職場にしている人間で、こういう人の道案内は少なくとも私の仕事ではないし、中にはこういう人...

    • 他人にやられてむかついてるんだよね。それだけの話。 人間が出来た人だと、 自分に関しては他人に聞く前にしっかり調べ、 他人に対してはどんな質問でも快く答える。 それが出来な...

    • [google:ハンロンの剃刀] なんやら盛り上がっておりますが(増田内だけで、なw)。 ていうかさー。いみわかんねーな。サービス業だろ? サービスするのが仕事だろ? 立地だけの駅...

    • http://anond.hatelabo.jp/20070126042646 僕の友人に、もの凄い方向音痴がいる。 彼女の場合、どれだけきちんと下調べをして、地図を手に持っていたとしても、目的地にたどり着けないという。 ...

    • 駅という場所柄、私の仕事上の客ではない、単なる通りすがりの利用客 それはあなたの客だと思う。 http://anond.hatelabo.jp/20070126192404で言う 「潜在顧客」 また、 http://anond.hatelabo.jp/2007...

    • どうやって調べるのを前提にしてるんだろう? 普段から常にネットに繋がってるパソコン使ってるなら調べようと思えばすぐ調べられるが… わざわざその駅の構内が載っている地図を買っ...

      • 一連読んでて思ったが要するに駅員に聞けよってことなんじゃないの? なんでそうじゃない話になるのか分からない 駅構内の店員が駅構内に詳しいかというとそうじゃないかもしれない ...

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