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2019-05-31

飛車」「角行」「竜王」「竜馬」の名称由来

本将棋」の駒の名称の由来について

①「歩兵」「玉将」「金将」「銀将」「桂馬」「香車」については考察済み

駒の名称がわかる最古の史料『二中歴』に見られるこれらの名称は、中国でつけられて日本に伝来した。

マックルック(「兵」「王」「将」「象」「馬」「車」の6種の駒)は立体駒であったが、海のシルクロード東南アジア)を通って中国に伝えられる中で、紛失した「兵」の駒(貝殻製で、向きで敵味方を表し、裏返して成りを示す)の代わりに予備の木製荷札を使用したのが始まり。細長い形に合わせ、翻訳した漢字文字で「歩兵」と表に書く。

他の駒も木製の五角形の板で造るようになる。「王」「将」「象」の駒は、高さが違うだけで一目移動という共通点があったので「兵」に対して「将」と名付ける。区別のため積荷の荷札でなじみ深い玉・金・銀区別する。「玉将」「金将」「銀将」と名付けられる。

残りの「馬」「車」も積荷の桂木・香木から桂馬」「香車」と名付けられる。

②「飛車」「角行」の名称

第一段階:「二中歴将棋から「二中歴大将棋」が創られる際、次の走り駒が創られる。

香車」を後ろにも走れるように強化した「奔車」、「奔」は強化したことを表す。

縦に対して横に動く駒「横行」、文字通り動きを説明する名称

第二段階:「二中歴大将棋から普通唱導集大将棋」が創られる際、「飛車」「角行」が創られる。

縦だけの「奔車」に対して横にも走れるようにした「飛車」が創られる。「奔車」は「反車」というおとなしい名前に変わる。

「横行」に対して、縦への動きが考えられ「竪行」が創られる。「奔車」と異なり横にも一目動ける。

また、斜めの動きが考えられ、「角行」が創られる。これも駒の動きの名称である

まとめると、「普通唱導集大将棋」の段階では、「香車」「反車」「飛車」と「横行」「竪行」「角行」の6種の走り駒があった。

(●:進めない所、○:進める所、↑:その方向に走る)

香車」「反車」「飛車」「横行」「竪行」「角行

 ●↑● ●↑● ●↑● ●○● ●↑● ↑●↑

 ●駒● ●駒● ←駒→ ←駒→ ○駒○ ●駒●

 ●●● ●↓● ●↓● ●○● ●↓● ↓●↓

③「竜王」「竜馬」

第一段階:「二中歴将棋から「二中歴大将棋」が創られる際、「飛龍」という駒が創られた。

飛龍

 ◎●●●◎

 ●○●○●

 ●●駒●●

 ●○●○●

 ◎●●●◎

第二段階:「飛龍」は「普通唱導集大将棋」に受け継がれたが、「中将棋」では、「獅子」という強力な駒ができ、採用されなくなる。

中将棋」は「普通唱導集大将棋」をもとに創られた。

飛車」と「角行」を合わせた「奔王」が創られる。最強の走り駒である

「横行」と「竪行」をあわせ、斜め四方に一目進める駒が考えられた。採用から外された「飛龍」の「龍」の字を取って「龍王」(「竜王」と同じ)と名付けられる。また、斜め四方に走り縦横に一目歩く「龍馬」(「竜馬」と同じ)ができる。

龍王」「龍馬」は「飛車」「角行」の成り先になる。

「奔王」「龍王」「龍馬

 ↑↑↑ ○↑○ ↑○↑

 ←駒→ ←駒→ ○駒○

 ↓↓↓ ○↓○ ↓○↓

第三段階:「飛車竜王」「角行/竜馬」という中将棋の駒が「小将棋」に採用され、「将棋」が完成する。

https://blogs.yahoo.co.jp/shoginorekisi/26979221.html

 
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