ホッパーのナイトホークスを初めて見た時に強く惹きつけられた。
10代の頃は都心に出る小遣いもなくて、多摩の郊外の閉塞感が嫌だった。逃避への強い欲求を持っていた。それでもこの街で暮らして来たんだという気持ちもあった。愛憎混じった強い思いとあの絵が共鳴したような気がした。
日本じゃダイナーなんて無いから、夜中にふらりと出掛けて松屋で牛丼を食べてみたりした。
実はバチクソ都会のニューヨークが舞台の絵だと最近知って、親近感や当事者性のようなものが少し薄れてしまった気がした。
それでもやっぱり非日常と静寂と孤独が詰まったとても好きな絵だと思う。
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