2021-12-04

anond:20211204172912

お米は見かけも中身も千差万別

日本人が見慣れたジャポニカ米も、他の品種と比べるとかなり特徴があります。まず米つぶがずんぐりとラグビーボールのような形をしているので短粒種と呼ばれます。これに対してインディカ米はもっと細長い形なので長粒種と呼ばれます。ジャバニカ米はさらに大きいので中粒種と言われます

見かけだけでなく調理した時の味にも品種によって大きな違いがありますジャポニカ米は炊いたり蒸したりすると、粘り気が出てふっくらとおいしく食べられます日本人が大好きな白い「ごはん」はジャポニカ米の特徴を生かした食べ方です。インディカ米はよく知られているようにチャーハンカレーに合うパラパラした食感が特徴です。炊くよりは煮るほうがおいしく食べられるようです。

お米の種類と適した料理

参考:食糧庁「着検手帖(農産物規格規程(抄))」

ジャバニカ米も熱を加えると粘り気が出ますが、ジャポニカ米ほどではありません。そのためリゾットパエリアにするとおいしいお米といえます

粘り気とパラパラ感に差が出るのは、品種によって米つぶに含まれでんぷん成分に違いがあるからです。

粘りを出すアミペクチンパラパラ感を出すアミロースという2種のデンプン含有量によって熱を加えた後の食感がかわります

日本人が多く口にするジャポニカ米のうるち米ではアミペクチン約80%に対してアミロースは約20%です。粘り気が持ち味のもち米ではアミペクチン100%です。これに対してインディカ米のアミロース含有量は22~28%ですからジャポニカ米よりもパラパラ感が強くなるわけです。

栽培される土地気候や土壌によってお米の品種ごとの特徴が形作られ、やがて食べる人たちの好みや料理に大きな差が生まれてくる。お米という穀物はとても奥深い食べ物と言えるかもしれませんね。

記事への反応 -
  • おもにベトナムのフォーとか台湾の米線というものだが。 米の質が違うのか、食文化が違うのか。 蕎麦うどんというものがあるから淘汰されたのだろうか。

    • 日本の米はアミロペクチンが多く、麺へ加工することは非常に困難だから。 日本のコメが使えないとなると、どうしても輸入に頼らざるを得ない。 結果、割高な商品になってしまって売...

      • 天才やん こういう博識ニキを待ってたんだよ

        • お米は見かけも中身も千差万別。 日本人が見慣れたジャポニカ米も、他の品種と比べるとかなり特徴があります。まず米つぶがずんぐりとラグビーボールのような形をしているので短...

    • ビーフンに全部シェアを奪われた感あるね。

    • ヘルシーじゃないヘルシー食品というイメージ

    • 米粉をコメコと言うとオメコみたいだからだよ

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