「このボタンを一回押すごとに平沢進の寿命が一年縮むから気をつけてね」
自分が入社した時、入れ替わりで辞めていく先輩からそう説明された。
わざわざそんなこと言われなくても正面玄関前の非常ベルを押す人はいない。
しかしこの話を聞いてしまった以上、否が応でも意識せざるを得なかった。
それから幾年の時が過ぎ今度は自分が会社を去る番になり、後任に引き継ぎをする事になった。
平沢進の寿命が縮むボタンのことを知る者は自分しかいない。
念のため伝えておくべきか、それとも胸にしまっておくべきか。
Permalink | 記事への反応(3) | 23:35
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オセアニアじゃ常識なんだよ。
つくば市かな
激励こそが最大のメンテナンスである