仕事にクタクタになって、終電で最寄駅の焼肉屋に飛び込む。
こんな日はビールと肉だ。
と、1人でビールとセンマイ刺しをつまみ始めると、隣のテーブルが女性1人と気づく。
20代後半か、30代前半。なかなかの美人さんだ。
彼女の向かいの席には、割られてない箸とタレの小皿。
どうやら相手待ちらしい。
よく見ると、焼かれてない肉の皿が5枚もテーブルに乗ってる。
彼女は、それを粛々と七輪で焼いていく。
つれの男はまだ来ない。
1時を回って、彼女はふと店員に声をかける。
「もう来ないんで、これ下げてください」
あら。間に合わなかったのか。
少し不機嫌そうにしながら、彼女はさらに七輪に肉を並べていく。
ここのお店は、肉の量が少し多い。
男の俺でも2皿も食べれば十分だ。
どうするのかなぁと、気にしていたら、するすると食べて行き20分もしないうちに完食した。
あっぱれ。あっという間に会計を済ませて出て言った。
深夜1人飯はこういう美人に会えることがあるので楽しい。
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