朝起きたら嫁がいた
「あら、あなたおはよう。急いで支度して出ないと、遅刻しちゃうわよ」
「あなた、誰ですか?」
「やだ、寝ぼけてるの?あなたの妻じゃない。馬鹿言ってないで、早く支度して、朝食出来てるから」
「お、おう・・・」
よくわからないまま支度を済ませ台所へ行くと朝食できていて、それを彼女に促されるまま食べた
凄く美味しかった
「これ、凄く美味しいです」
「お、おう・・・」
「いってらっしゃい」
仕事しながら今朝のことは夢なのではと疑い、半信半疑で家に帰ったが彼女は家にいて夕飯を作って待っていた
「いってらっしゃい」
「いってきます」
会社へ行き、一日仕事をして、いつも通りに帰宅すると、家には誰もいなかった、彼女がいた形跡も全くなかった
翌日から普段通りの生活が始まったけど、心には、ぽっかりと穴が開いていた
つづく
レンタル嫁か・・・。