偶然にも俺はその日起きていてリアルタイムで見ていた。
あの時「これはなにがやばい」とは思っていた。だけど情報が多すぎた。
だから「まぁそれなりの報道をまとめてしてくれるだろう」、そう思って次の日を待っていた。
…何のことかって?聖教新聞だよ。
これはあまり有名ではないかもしれないが、聖教新聞は世界四位の発行部数を誇る新聞である。
だからこんなことを幻想していたんだ、「こんな状況ならさすがに一面トップで報道するだろう」…って。
他の新聞は御存知の通り報道された。たしか一面トップどころかほとんどの紙面をさいたはずだ。
まともにまとまった紙面で俯瞰して見られそうなのが聖教新聞だけだった。
一面は、いつものとおりの―そう、いつものとおりの、創価学会についての記事だった。
たしかに少しは書かれていたが、それだけであった。
社会面にはそれなりに書いてはあったがそれだけ。
それだけだった。
題のとおりの、すべての状況で同じような感じであった。
イラク戦争では反対するかと思ったら消極的賛成。
3・11も独自取材では会員のことしか書かない。
よくわかんないのだが絶望したならなぜ脱会してないの? 脱会するとリンチとかされるの?
視野が狭いのかもね。 創価学会への悪意はないけれど、911,311のどちらの時もこっちの宗教(非仏教系です)のメディアは 「○○さんを探しています」とか、「この施設はどこに移転しまし...