飲める自分が考えてみた。
自分がもし飲めない人だったら、歓迎会でどういうコミュニケーションを取れば得であるか。損をしないか。
とりあえず設定としては
これから会社に入る新人が、まだ会社の内部もよくわからないうちに
・飲めないことでコミュニケーション不全を引き起こす事態、あるいは引き起こすという誤解を回避する
①準備
飲み会に参加する前に根回しをする。
「実は飲めないので不安があるんです」と伝える。
飲み会自体に良い思いが無くてもそこを殊更に強調すると損になるかもしれない。
「飲み会も苦手なのですが、これから働くにあたって皆と円滑にコミュニケーションを図りたいので
酒は飲まないけれども頑張ります。」というような意気込みが言えたらいいかもしれない。(“頑張るつもり”がある必要は別に無い)
しかし飲み会には一切行きたくないし、とくにコミュニケーションを図りたくないと考えるなら、別にこの方法は実行せずとも良い。
名前や人となりを覚えてもらえる、今後相談しやすい環境をつくるチャンスが潜んでいるかもしれないし、そうでないかもしれないが
相談する前に「どうせ上司は強要してきそうだ」と思いこむのだけは避けたい。
「誰か飲めない人いない?」というメールを回してみるなど。
上司に相談もそうだけれど、飲めない自分の仲間・理解者を得るというのは大事な事だろう。
飲めないんだけど・・と思いながらノコノコ飲みに出かけて、聞かれたときに初めて
「あ、飲めません」と言うよりは、確実にその方が心証がよくなる。
もし飲めない仲間が得られたら、一緒にウーロン茶を頼んで隅っこにいようとか
お互い最初に飲めない組ですとアピールしようとか少し作戦を練ってみればいい。
②飲みの場での自己紹介
みんな飲んでるか?盛り上がってるかー?というような場で、飲めない自分がいること
さらに飲めない自分が自己紹介をすることは決して楽なことではないだろう。
場が白けるかもしれない。
ひょっとしたら「白けるから飲めよ」と強要されるかもしれない。
それなら白けさせなければいい。
皆が笑えるような「飲めないこと」のエピソードや冗談を考えておこう。
例
「バレンタインに彼女がくれたウィスキーボンボンで、三途の川が見えました!」(いる場合
「バレンタインに彼女がウィスキーボンボンをくれたら別れようと思います。いませんけど!」(いない場合
「もし自分にお酒を飲ませようとする人がいたら、会社の名前と一緒に歴史に残る裁判沙汰になると思いますので・・飲ませないようによろしくお願いします。」
「死にたがってる日でもない限り、私に酒を飲ませないでやってください。まだ若いんで・・。明日も生きたいので今日は飲みません!」
「もし私に飲ませると、そのまま病院に行くことになると思うんで。綺麗な看護士さんがいっぱいいる病院に私のベッドの予約をしてくれる人のお酌なら頂戴するかもしれませんけど・・しません!」
「私がこの会社で一生懸命働いて、もしそれなりの地位が得られる日が来たら私のように”飲めない人”のために
飲み会ではなく優雅な“お茶会”を開くのが夢です。私○○にどうか清き一票を!」(選挙風に
・・結構ぶっとんだ例で微妙なものばかりになったけれど
「飲めないんです」という言葉だけになるよりは、寒くても冗談を交えるくらいが良いかなと思った。
私は飲酒を強要されている被害者だ!飲まない説明まで強要されている!と思うのは
心情としてわからないでもない。
だけど、それだけをコミュニケーション不全の引き金にしてしまってはもったいないと思う。
飲まなくたってやっていけるというのを見せてやるし、その分他の人よりおいしいネタにする。
それができないわけではないのだ。
気まずいまま、引け目を負ったままで飲み会に何となく参加して飲まされそうになって
「あ、飲めないんで」と言葉を絞ることにならないように出来ることは
「社会がおかしい」「会社がおかしい」「昭和がおかしい」とtwitterに愚痴る以外にまだある。
ただ「自分はそんな性格じゃないし・・面倒だし・・」と言うのなら
それはそれでもういいとも思う。
イマドキそんなにアルコール強要される会社ってあるの?
ある。 アルコールの力がないと楽しめない中年が意外と多いことに驚く。