2010-04-30

私はずっと誉められたいと思ってた。

子供の頃、全く勉強ができなかった。

単純に友達と楽しく遊んで過ごせればいいと思い、ろくに宿題試験勉強もしていなかった。

高校は県内で最低ランクの公立高校。

大学は推薦で下の上ランク私立大学

それでも私はずっと本や漫画を読んで過ごしていければよかった。

古着インディーズ音楽が好きな、ごく普通女の子だった。

しかし、たまたま卒業間近にネットにはまって興味を持ったら、運よくネット周りの仕事に就くことができた。

死ぬほど好きだった人に捨てられて地獄のような日々もあったが、ローンでスクールに何校も通うことで気を紛らわせ、スキルを身に付け、給料を上げた。

キャリアアップして、結果的に大きな会社で働くこともできた。

学歴から考えたら、この年で今の給料は、かなりもらってる方だと思う。

今まで、誰からも誉められることなんてなかった。

私を採用してくれた人はとても厳しく、誤字脱字を一切許さない人だった。

資料の思考パターンや文章、論理的矛盾などは絶対に見逃さない。

毎回毎回ダメ出しされた。

しかし、去年末退職され、私自身も異動になり、会社にいる意味を失いかけた。

今、病気休職になり、今の会社にいる意味を考えさせられて、ようやく気付いた。

その人が父親のように私を支えてくれていたから、この会社で頑張ってこれたのだということに。

父親に誉められることのない子供時代だったせいか、自己主張ばかり得意になってしまった。

実は、誰かに誉められさえすれば、生きていけるのだ。

彼がもう愛してくれないことも、自分よりスキルの低い女の子が評価される会社だとしても、頑張れる。

それに気付くことができて、私の精神は、まだまだ大丈夫だと思った。

きっと今夜ぐっすり眠って明日の朝に目が覚めたら、また楽しい一日が待っている。

だから絶対に負けない。

どんなに誰かを憎んでも、未来は決して明るくない。

大事なことは、どうやって思考を変えて前向きに現実をとらえられるかどうかだ。

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