2008-07-04

おたくが気持ち悪がられる訳

おたくが言うところの「一般人」が、「おたく」を気持ちわるく思う理由を考えてみた。

おたく」の定義おたく人達によって常々論議されているが、ここではあくまでも一般人の視点からのステレオタイプ、いわばメディアの描くおたく像を差す。はてなダイアリーキーワードの「オタク」における「4」の項目

4. 元々ロリコン漫画誌から発せられた造語の為、本来は(性的表現も含む)コアな漫画アニメマニア(特に男性)を指す蔑称

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AA%A5%BF%A5%AF

が一般的なおたく認識と思われる。

おたく不快な点として、外見的な特徴の特殊さが良く上げられるが、必ずしも非ファッショナブル性が気持ち悪さに繋がらるとは限らない。ただし、非ファッショナブルであることは、自らの性的魅力をアピールする意志に欠けており、恋愛への消極さを暗示しているとも言える。

二次元コンプレックス性的嗜好だ。性的嗜好は多かれ少なかれ誰しもが持っている傾向で、「胸が大きい」「背が高い」と言った、ちょっとした外見的な好みの類いから、一般的に異常な趣味と思われる変態性欲まで幅が広い。二次元コンプレックスは万人が簡単に理解し得る趣味ではないので、性的倒錯の一種と言えるだろう。

変態性欲や性的倒錯を自覚する者は、その趣味を公の場では隠す。それは日陰者としての卑屈な心理ではなく、時と場を選ぶことで社会的バランスを保っているのだ。しかし、おたくはその性的倒錯を体現しているような印象を受ける(それが故にKYと思われる傾向もある)。自分がどんなオカズマスターベーションするのが好きなのか、「一般人」はそうそう公表しない。それに対し、おたくは陰湿どころか、自分のセクシュアリティに非常にオープンである。創作力のあるおたくは、自分の妄想/ズリネタを図案化し、「コミケ」や「ネット」など、誰もがアクセス可能な「公の場」で堂々と発表する。創作出来ないおたくは、ヌケる作品を購買し、嬉々として公表する。

この性的倒錯の革命的とも言える開けっぴろげさが、一般人を困惑させ、気持ち悪がらせるのでは無いか。おたく現実恋愛からドロップアウトしているのに、異常に性欲が強い生き物なのか、と。ヘテロセクシャル人間が、同性愛者に対して差別感を抱くのは、(生物学的に)異常なセクシュアリティな部分をクローズアップして見てしまうからだろう。正常とは言えない二次元コンプレックスを堂々と晒す「おたく」は、「一般人」から見れば同性愛者同様「クィア」すなわち、「セクシュアル・マイノリティ」である。

一般人」のおたく差別ホモ・フォビアと同じメンタリティーで行われているのではないか。

ちなみに「一般人」というレッテルは、「一般人」を差別化する側が作った認識で、「一般人」は自分たちが「一般人」であるという自覚は全く無い。

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