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2024-06-04

anond:20240602193210

plane wave tube(PWT)について補足

PWTに用いられる吸音材はポリウレタングラスファイバー、スチールウールなど普通の吸音材だが、その形状に特徴がある

以下のpdfを見ればわかるように、徐々にテーパーの掛かったツノ型の吸音材(Eckel wedge)が用いられることが多い(無響室の壁に貼ってあるものと同型)

https://etran.rs/common/pages/proceedings/IcETRAN2017/AKI/IcETRAN2017_paper_AKI2_6.pdf

あるいは、パイプ状の吸音材の中心をテーパー状にくり抜いて、逆ツノ形とすることもある

いずれにせよ徐々に断面積を変化させることでパイプ終端部での急激な音響インピーダンス変化による反射および気柱共鳴の発生を防ぐ目的があるのだろう

以下、参考資料

https://pubs.aip.org/asa/poma/article/26/1/045003/836690/Sound-transmission-measurements-through-porous

An anechoic wedge is considered to be anechoic if it can absorb 99% of the incident energy (absorption coefficient of 0.99 or a pressure reflection coefficient of 0.1). 3 The length of the anechoic wedge is the primary factor that determines the low frequency limitations of an anechoic wedge but the taper angle also matters. A commonly used criterion is that the low frequency anechoic limit of a wedge occurs when the wedge length is approximately 1/3 the length of a wavelength. Further design considerations are given in Reference 3.

ツノ形吸音材は波長の三分の一以上の長さでなければならない

ttps://digitalcommons.usu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1123&context=spacegrant

The end of the receiving side tube was fitted with a 1.35 m anechoic termination designed to be anechoic to 60 Hz [22]. the absorption coefficient is greater than 0.90 all the way to 50 Hz.

→1.35mのツノ形吸音材をパイプ内に配置したところ、50Hzまで0.90の吸音係数となった(注: An absorption coefficient of 1 means that all acoustic energy striking the surface will be absorbed and none reflected)

ttps://physics.byu.edu/docs/publication/790

a 1.5 m anechoic termination was located at the far end of the receiving tube. The source consisted of a 10 cm full-range moving coil driver with a sealed rear enclosure. The anechoic termination consisted of a tapered wedge cut from a solid cylinder of open-cell foam rubber and situated inside another section of 10 cm diameter acrylic tube. An air gap behind the wedge was filled with loose fiberglass insulation and the tube was capped with a thick steel plate.

→1.5m長、10cm口径アクリルチューブ内にツノ形吸音材を配置。その後ろにはファイバーグラス。67 Hzまで吸音係数0.99(ほぼすべて吸音)、40Hz以下でも0.70以上。

ttps://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:893785/FULLTEXT01.pdf

ttps://www.redalyc.org/journal/849/84959055006/html/

ttps://www.researchgate.net/publication/249996349_Numerical_methodologies_for_optimizing_and_predicting_the_low_frequency_behavior_of_anechoic_chambers

ttps://media.neliti.com/media/publications/355792-computational-investigation-of-various-w-284f86a7.pdf

Building a Plane Wave Tube Experimental and Theoretical Aspects(要購入)

On the acoustic wedge design and simulation of anechoic chamber(要購入)

Plane wave analysis of acoustic wedges using the boundary-condition-transfer algorithm(要購入)

ttps://scholarworks.wmich.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1047&context=masters_theses

ttps://www.researchgate.net/file.PostFileLoader.html?id=55113a60d2fd647b6e8b45c9&assetKey=AS%3A273742293340165%401442276656878

ツノ形吸音材の長さや後ろのエアギャップの長さを変えて吸音率をシミュレーションしている

ttps://pearl-hifi.com/03_Prod_Serv/PR2/Refs/105_Anechoic_Chamber_Design_and_Construction.pdf

→長さや素材を変えて比較

ttps://www.researchgate.net/figure/Impulse-absorption-and-reflection-by-acoustic-foam-wedges-left-and-block-right_fig3_267080775

ツノ形吸音材と長方形吸音材にインパルスを当てたとき比較後者は反射波が出ているが前者はスムーズ

ttps://www.researchgate.net/publication/331351282_How_Do_Acoustic_Materials_Work

→各種吸音方式の吸音率の比較ツノ形が一番効率高い)

https://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:893785/FULLTEXT01.pdf

→形状はピラミッド型・ハーバード型が最良

→奥行きが長いほうが吸音効率高い(低域カットオフ周波数: fc=c/4h hはツノの高さ(奥行き))

→土台の長さ、背面エアギャップ、横の長さはあまり関係ない

→流れ抵抗は低いほうが低域まで吸音できる

ttps://pearl-hifi.com/03_Prod_Serv/PR2/Refs/105_Anechoic_Chamber_Design_and_Construction.pdf

→エアギャップが長いと超低域の吸音効率上昇、しか100Hzあたりで効率低下

→吸音材底部を壁に貼り付けると効率低下(スティフネスが高いとだめ)

棒を突き刺して天井から吊り下げるのもよくないとのこと。しかし棒を突き刺すだけで棒を固定しなければむしろ音効率上昇する

これはスティフネスよりも棒の質量が影響しているとのこと

棒を長くすると逆に効率低下(ただし微妙な差なので誤差かも)

ツノの角度は13~17°くらいが一番いい(それより小さくても大きくても効率減少)

→土台は長い方が良い(10~15cmあたりが一番良い?)

ツノパラボリック型にしても変わらなかったとのこと

→硬い面に設置するのとレゾネーター上に設置するのでは前者のほうがいい

→グラスウール90kg/m^2と150kg/m^2では後者のほうが良い

→通常ツノ型吸音材はウール系よりも硬いメラミンポリウレタングラファイトなどで作られる。ファイバーウールのほうが音響特性は良いが強度がないことと人体への危険などがあるため。

ツノ型吸音材はツノツノの間に入った音波が反射を繰り返して減衰することから実質的に3~4倍の面積があることになる

ツノの先を低密度の素材にして波が入射しやすくし、土台を高密度の素材にして吸音率を高めるなどの工夫もある

ttps://diyaudioprojects.com/Technical/Papers/Loudspeakers-on-Damped-Pipes.pdf

パイプダンピングや形状の検討

→逆ホーンにするとパイプ共鳴周波数が1/3オクターブ上下がる

→小型スピーカー場合200Hz以下は点音源となり無指向性となるがダンプされたパイプの低音はa unidirectional gradient sourceとなり指向性を持つ

ttps://diyaudioprojects.com/Technical/Papers/Alpha-Transmission-Lines.pdf

トランスミッション方式研究

また面白いことに、逆ツノ形状は「音響ブラックホール」とも呼ばれ、ブラックホール音響的に再現しようとする試みでも用いられている

詳しいことはよくわからないが、光がブラックホールに入ると脱出不可能になるように、音波が脱出不可能になるような仕組みを音響的に作ろうという試みらしい

中にはノーチラスのような角巻形のいわゆる逆ホーン形状も検討されていて、興味深い

参考:

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0307904X19305700

https://www.researchgate.net/publication/354522527_Acoustic_Black_Hole

https://www.researchgate.net/publication/257829935_One-dimensional_acoustic_waves_in_retarding_structures_with_propagation_velocity_tending_to_zero/download?_tp=eyJjb250ZXh0Ijp7ImZpcnN0UGFnZSI6InNpZ251cCIsInBhZ2UiOiJfZGlyZWN0In19

このあたりのフレーズで調べると色々出てくる(日本語ではほとんど情報がない):

plane wave tube

impedance tube

acoustic black hole

anechoic termination tube

anechoic wedge

おKEFが「音のブラックホール」なる迷路状の吸音構造を近年開発した。これは様々な長さ(=様々な共鳴周波数)を持つ閉口端のチューブを組み合わせ、振動からの音波を共鳴によって打ち消す仕組みとなっており、古典的共鳴器型吸音構造と言える

参考:

KEF、“音のブラックホール”開発。「まもなく」製品

https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1274260.html

https://international.kef.com/pages/metamaterial

https://www.theabsolutesound.com/articles/metamaterial-absorption-technology/

2023-07-12

テニス選手ラケット破壊するのはアンガーマネジメント

いや、棒を持たせたら怒りに任せて叩き折るって、凶暴性そのものやん。

コートは痛むわ、カーボングラスファイバーは飛び散って危ないわ、そもそもあのレベルラケットって職人バランス取りしてすげー丁寧に作ってるんだぞ。

テニスプレイヤーは一度自分が使ってるラケットメーカー見学に行って、職人から話を聞く位の教育はすべき。

結局利己主義の塊なんだよ。あいつらって。

2022-04-20

波平本体(コア)である一本毛

・超電磁グラスファイバー

・微弱な交流電力が流れてて絶対に外れない

・「デストロイザコア作戦」において、米軍特殊部隊でも抜くことができなかった

・先日、カラスによって摘まれたことが報告された

2020-05-29

[]チャフ

電波欺瞞紙。

ばらまいて相手レーダーを混乱させるための薄い破片で、金属グラスファイバーからできている。チャフとはもともと穀物のもみ殻を言う。干し草に似た短冊状だから、または穀物に見せかけたまがい物だから、そのように呼ぶ。原理簡単で、相手レーダを反射することで向こうは航空機錯覚する。単純なのでレーダー黎明期から存在する。

波長に応じて適用すべきチャフの長さは変わり、現代航空機は数十種類のチャフを搭載しているそうだ。

2018-05-09

anond:20180509091114

あれは一定方向から来るのでは無くて乱気流を孕むので予測が付かない方向から傘に入り込む時が無いか

ちな俺はグラスファイバー骨にしてから壊れなくなったが。

2014-05-30

艦これ空母ファン向け弓道入門

艦これ人気に便乗した弓道の話です。

一部の空母娘が使っている弓から弓道に興味を持った人が読んでくれればなーという感じです。


さて、艦これDMMゲームである以上、18歳以上しかプレイできないのですが、同人から興味持った学生もいると思うので(あと大学生もいるだろうし)、まず学生向けのお話

結論から言うと、もし学校弓道部があるなら、そこに入るのが一番。

弓は教えられたことを身につけるために、ある程度の回数は反復練習しないとなかなか上達しないので、毎日放課後すぐに弓を引ける環境が最高なのです。

ちなみに道場アメリカ空母も真っ青の開放型格納庫状態なので、防暑・防寒に注意して快適な弓道ライフを送ってください。

若いからといって、何でもかんでも気合いと根性だけでどうにかなるほど現実は甘くないので、「努力より工夫」をキーワードにするといいかもしれません。

あとは「意味もなく年長ぶる間抜けな先輩には気をつけろ」「先輩になったからって小天狗になるな」というのも重要ですが、これはまあ部活全般に言えることなので。


次に学校弓道部がない人や学生じゃなくなった人向けの話。むしろこっちが本題。

学校弓道が出来ないとなると、社会人向けの弓道サークルに入ることになるのですが、「生意気だと思われないよう年長者は敬え、できれば可愛がられろ」だけでは済まない、ちょっと初心者が入りにくい所を解説。


弓道というのは、弓を引く技術である「射法」と、弓を持った時の立ち振る舞い全般を規定した「礼法」によって成り立っています

それで問題になるのが礼法。

社会人弓道一般的に礼法偏重で、初心者に教える場合も礼法から入る傾向があります

初心者にしてみると

「弓を習いに来たのに、今日は弓も持たずに座り方と立ち方・歩き方しかやらなかった」

「弓は持ったけど、取り回し方ばっかりで、いつまで経っても矢を放つところを教えてくれない」

というギャップから苛立ちを覚えること請け合い

はいえ、これを習得しないと先に進ませてくれないと思うので、ひたすら覚えてしましかないのが現実

それこそ受験のために過去問を覚えるみたいな感じで。

もちろん全く使わないかと言えばそんなことはなく、昇段審査とかでは覚えているのが前提ですが。


では何故そこまで礼法にうるさいのか?


これは、弓道が成立した歴史的経緯関係があります

そもそも弓道明治年間に生まれた歴史の浅い武道で、女子の礼法に至っては戦後に作られた新しいもの

そんな弓道の成立時に問題になったのが

鉄砲が登場し武器としての歴史を終えて久しい弓を、武道として続ける意義は?」

というもので、その回答が今の弓道の、あらゆる流派のごった煮状態に近い「射法と礼法の融合」だったと。


はいえ、そんな哲学的命題に興味を持って入門する初心者はまずいないと思うので(オイゲン・ヘリゲルでも読んでいれば別ですが)、最初

「的に当てるスポーツだもん、当たらなかったら面白くないじゃん」

くらいのノリでいいと思います

それにいくら礼法偏重だって、いざ試合になれば的中数が全てだし、審査にしたってある程度段位が上がれば「当たって当たり前」が要求されるわけで。

まあ礼法は、歳を取って思うように当たらなくなった時でも、ライフワークとして弓を続けるための予習くらいのつもりで学べばいいんじゃないですかね。


最後に、空母娘が使っている弓について。

これは竹弓といって、弓が武器として活用されていた頃からあるというか、弓も矢も元はといえば竹製なんです。

しか現代弓道では、安くて壊れにくいグラスファイバーの弓にジュラルミン製の矢が主流で、竹弓竹矢を若いうちから使っている人は殆どいなかったり。

でもあの弓のディテールに惚れたとなれば、これはもう竹弓竹矢を買っちゃっていいと思います

高いしこまめなメンテ必要だし、最初は壊しながら覚えていく感じになる覚悟必要ですが。

 
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