はてなキーワード: クロマグロとは
ワシントン条約の報道において、日本のメディアは国民に何を隠したか
ttp://katukawa.com/2010/03/ワシントン条約の報道において、日本のメディア.html
情緒的な論調で、消費への危機感を煽る一方で、欧米の世論を保全に向かわせた次の3つの事実を、日本のマスメディアは、国民に知らせなかった。
2.地中海では漁獲枠よりも多い不正漁獲が存在し、ICCATもそれを認めている
タイセイヨウクロマグロの資源状態については、ここにまとめた。資源は危機的に減少しているというのはICCATの研究者の一致した見解である。日本の報道は、インターネットで公開されているICCATの資源評価について一切ふれずに「絶滅危惧ではない」という日本の政府関係者のコメントを垂れ流すのみ。FAOの専門委員会では、日本政府が派遣した一人をのぞいて全員がワシントン条約で規制をするのに十分な証拠があると認めたのである。国民が公平な判断をするためには、こちらの声も紹介すべきである。南アフリカにはButterworthという研究者がいる。IWCでは一貫して、捕鯨の肩を持ち、英米からは「日本より」と批判されることが多かった人物である。彼ですら、マグロの規制には賛成したのである。
「欧州の敗因は偽善」とBBC記者 クロマグロ取引禁止案否決 (1/2ページ)
ttp://sankei.jp.msn.com/life/environment/100319/env1003192010004-n1.htm
クロマグロの稚魚は、小魚やイカを食しているが、この小魚やイカが減少している。その理由は、小魚の餌となる動物性プランクトンを大量に捕食する鯨の増加と、地球温暖化による水温の上昇で、プランクトンの育成に適した領域が減少した事である。
現在では、餌の豊富な南氷洋や北極海でなければ、鯨・イルカ類は生活できない。この領域での小魚の減少は、鯨・イルカ類が増えすぎた為に発生している。かといって、鯨・イルカ類が餌を求めて一般海域へと回遊を行うと、そこではもっと餌が無くて、飢え死にする事になる。
一般海域のプランクトンや小魚が減少しているのは、地球の温暖化による水温の上昇に原因がある。植物性プランクトンが成長できるのは、光合成のできる水面付近だけであり、太陽活性の上昇によって水温が上昇してしまうと、プランクトンの成長に適した水温の深さでは、光合成の効率が低下してしまう。また、水温の上昇が鈍い沖合いでは、小魚が身を隠せる海草等が無く、捕食者に身を晒す事になるので、ただでなくても少ない小魚が回復不能なくらいに食べ尽くされてしまう。この為、植物性プランクトンが減少し、それを餌にする動物性プランクトンも減り、それを餌にする小魚が減り、小魚を餌にする回遊性の大型魚であるマグロやカジキが減る事になる。
というわけで、マグロを増やすには、鯨・イルカを減らす事と、太陽活性を下げる事が必要になる。このうち、太陽活性については、既に黒点0の状態になっており、心配は無い。というか、人類の技術では太陽活性をコントロールできないのだから、それこそ、太陽任せにするしかない。もう一つの、鯨・イルカ類を減らす事が、人類にやれる対策となる。鯨・イルカ類は、今は北極海と南氷洋に閉じこもっているが、太陽活性が下がって一般海域に餌が増えると、そこから溢れ出てくる可能性がある。すると、いつまでたってもマグロ資源は回復しないとなるのである。
畑に生えた雑草を取り除いて価値の高い品種だけが育つようにしたり、牧草地を囲って価値の高い品種だけに草を与えるように、海の資源も管理しなければならない。動物性プランクトンや小魚を大量に捕食する鯨・イルカ類を間引くのは、海洋資源管理の基本的手法である。